H26/09/14 西日本ソフトテニス選手権長崎大会

昨年も参加した「西日本選手権長崎大会」。
今年ももはや県内に戦うべき場所を見出せないオジサマ達が長崎へ出発した。
(見出せないのは相手ではなく場所であることにご注意。県内で35才以上の大会が無いんだよね~。)

大会前日に出発。
宿泊し、万全の体調で試合に臨む。

先発隊は西山・吉田・角・角Jr.の4人。
お昼に出発。
まずは諫早にて待つ松尾氏のところへ向かう。
もちろん。西山氏の「過去の栄光講演会《in居酒屋》」の為だ。(R18指定)
そんな話(R18指定)はとても子供には聞かせるわけにはいかないと、角氏・角Jr.は実家の長崎市内へ帰っていった。
講演会は18:00スタート。

前田氏は遅れて参加。
この日は長男の新人戦。
県大会へは地区大会のベスト13が進出できる。
3回勝てばベスト8。
初戦は危なげなく勝利。
2回戦は強豪中学校の3番手ペア。
3回戦は中堅中学校の1番手ペアと難関が続く。

試合は5ゲームマッチ。

1・2ゲーム目はダブル後衛(長男ペアはダブル後衛)らしい試合を心がけるのだが…。
実は長男ペア2人とも、若干独特なフォーム。
フットワークも良くはない。
実はつなぎは苦手だったようだ。
ダブル後衛としては致命傷か…。
ミスが連発し、2ゲーム連続で落とす。
もう後がない。

監督「もう守らなくていい!攻めろ!」
開き直れってことか?まあそうするしかない。
このままではジリ貧だ。
…あれ。
意外と良い。
長男のショートクロス(絞り)が冴え渡る。
ペアも思い切りの良いボールが良い攻撃になっている。
二人のタイプの違う(独特な…)ボールで相手後衛のリズムを狂わせ、次第に相手後衛が弱気になっていく。

2ゲーム連取してファイナル。
後はお決まり…。
いいボールで決めると何でもないボールをミスしてシーソーゲームって形。
そして3-3から長男が連続ミスで3-5。
ペアがその次、スーパーショットでポイントを取るも(4-5)、次凡ミス(4-6)。
そして最後のボールが相手渾身のショットが二人の間を抜けて終了。

県大会ならず。

この時点で12:20。
うん、西山号に乗せて連れて行ってもらおうかな…とも思ったが、他の子達のベンチにも入らないといけない。
あきらめてほぼ最後まで。

終了後、熊本港からフェリーで島原へ。
その後島原鉄道で諫早へ(18:30着)

ホテルへ荷物を置き、先発隊と合流。
…で、技術等級の話に。
西山さんだけ技術等級を持っていないことから、どうやって取得するかの話になり…。
西日本選手権成年の部でベスト16か九州選手権でベスト8に入らないと1級は取れないって事でどうやってとるかの話になり…。
来年の転勤の可能性も視野に入れながら九州選手権ベスト8を狙うのが現実的という話になり…。
服部大先生とペア組んでもらえればいけるのではという話になり…。
服部大先生に電話。

西山氏「どう?」
服部氏「他力本願はやめましょう。」
西山氏「この大会でベスト4に入ったら考えて。」
服部氏「あと、バックがスライスじゃなくドライブが打てるようになったら考えます。」

多分こんな感じの会話なんだと想像するが、とりあえずハードルが上がった。

で、西山さん「前田さん。ベスト4入ったらバックの打ち方教えて。」

ええっと…。
ベスト4に入らなくても打てるようになれば良いじゃん。

で、講演会終了。
お会計…4人で約三万(高っ!)。
…盛られたか。

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大会当日

コート解放時間に角氏間に合わず。
幸い松尾氏が、大会にも出ないのに(参加予定だったがペアの身内に不幸があり棄権)応援に来ていてくれたので西山氏と乱打。
前田氏は吉田氏と。
で、2組で順クロス・逆クロスで乱打していると、センターに今大会第1シードの平山・松田ペア(北松クラブ)が入ってきた。

ひとしきり汗をかいて乱打終了。
吉田氏「松田さんに乱打に合わせてタイミングを取られていた…。」
だって。
まずい。
優勝へ向けて暗雲が漂う。

今大会、成年の部(35才以上)は10チームエントリー。内1ペア棄権で9チーム参加。
吉田・前田ペアのリーグは5チームリーグ。
西山・角ペアのリーグは4チームリーグである。
結構試合がこなせる。
が、リーグ抜けは各リーグ1ペアのみ。
西山氏の目標ハードルはベスト4から準優勝以上にハードルが上がった。

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西山・角ペア。

一試合目
石矢・鳥巣ペア(西高OB・長崎軟庭クラブ)

石矢氏は吉田氏・前田氏の大学の後輩。ハードヒッターである。
鳥巣氏は前大会で前田氏が仲良くなった喫煙仲間。
しかし、関係を崩したくないので、禁煙したことは黙っている。

石矢・鳥巣ペアの圧勝かと予想していたが、意外と大接戦。
角氏、ポーチに行こうという気持ちは見えるが思い切りが足りない(松尾氏談)。
ファイナルまでもつれて西山・角ペア敗退。

この僅差の敗退が後半、重要な意味をもってくる!

二試合目
高瀬・岡村ペア(糟屋クラブ)
1-4敗退

三試合目
下村・阿比留ペア(長崎ITC)
ほぼ全てのボールを左右に振られ、西山氏追いつけず。
本来西山氏がこの展開に持っていかなければいけないのだが…。
肝心のロブが手打ちの為、距離が出ない。
あの「ローングドラーイヴ」(夢を乗せて~)は無い!
角氏もスマッシュを追うそぶりくらいは必要だったのだが無かったため、自由にかつ楽に前衛の頭をロブが越えていく。
0-4であっさり敗退

西山氏、一試合目でスタミナを使い果たしていたとの事。
まずは去年立てた目標…
阿南に打ち勝つ、作田に打ち勝つ!を成し遂げましょう。
あと走りこみ。ですか?

0勝3敗で予選敗退。

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吉田・前田ペア。

一試合目
山川・塩月ペア(日向市連盟・S.P.C)

試合開始直前…前田氏はふと思った。
異常にコート解放時の乱打含めて調子が良かった。
この調子が、この試合の入りに崩れていたら…どうなるんだろう。

不安は的中はしなかった。

でも少し当たっていた。

二人とも基本的にはそんなに悪くは無い。
が、初戦なのにリスクを上げ過ぎた感じ。
単純に相手よりミスが多い。
いいボールもかなりある。
でもこれでは駄目。試合への入り方が悪すぎた。
簡単に0-2。
その後…は、完全に相手ペース。
相手の超攻撃的な攻撃に翻弄される。
相手の雑なプレーでポイントをもらう。
こんな試合に誰がした。
俺たちだ。
0-4敗退。
早くも優勝に暗雲がともる。

試合後。
松尾氏「明らかに前田さんところのリーグの方が、西山さんのリーグよりレベルが高いですね~。こっちのリーグだったら上がれますよ。」
…と言われても、実際こっちのリーグにいるんだからしょうがない。
望みを捨てずに頑張るしかない。

その後の同じリーグの試合状況をみていると…。
混戦になりそうな雰囲気。
四試合目で当たる富田・田中ペア(音無クラブ)が若干頭が抜けている感じか。
自分たちが、頭ひとつ落ちてる感じかな?なんてこと言いながら試合を見る。
まだ充分可能性はある。

二試合目
平山・松田ペア(北松クラブ)

第1シードである。
だが、前の試合なにか調子が悪そうだった。
平山氏が久しぶりに大会に参加しているそうだが…。
フットワークが鈍い。

吉田氏が平山氏を翻弄する。
松田氏も苦にしていない。
タイミングを取られていても関係なかったようだ。
3-0でリード。
…が、4ゲーム目。
自滅でゲームを落とす。
絶対精神的なものである。
無駄なゲームの落とし方。
5ゲーム目はある程度元に戻して結果4-1で勝利。
首の皮をつなぐ。

三試合目
榎田・山田ペア(五島市協会)

1勝1敗に戻したことで、まだ可能性は残った。
とりあえずここに勝たないと話しにならない。
相手前衛は左利きのパワーヒッター。
動きも早い。いやなタイプだ。

序盤は優位に進める。
あっさりと2-0リード。
で、3ゲーム目。
またしても自滅。
あっさりとゲームを落とし2-1。
その後は接戦ながらも、前田氏の若干のミスも響きだす。
2-3で逆転され、サービスゲームポイントカウント0-2で前田氏のサービス。

実は初戦は別にして、サービスの調子が結構良い。
コーナー狙いではなくボディ狙いの為、サイドでフォルトにならないので距離が合っている分確率が高め。
スピードはあるので充分攻めのサービスになっている。
ここで、初のワイドへサービス。
サービスエースで1-2。
もう1本。サービスで流れを変えたい。
が、もう一本コーナーを狙うのは少しリスクが高い。
なので、確率とスピードをUPさせるため、若干のジャンピングサービスに切り替えた。
コースはボディ狙い。
先ほどよりスピードを増した高速サービスが狙いよりやや右(相手の左側へ)飛ぶ。
ネットダッシュ。
…した自分の左側を、鋭いレシーブが通りすぎていく。
相手は左利きだった。
カウンターで大事なポイントを落とす。
1-3。

後衛の前衛アタックを前田氏が何とか押さえる。
2-3。

吉田氏のファーストから相手前衛をベースラインに釘付け。
吉田氏と相手前衛のラリー勝負となる。

この時点で前田氏、このポイントは取ったと確信する。
相手前衛がストロークに自信を持っていることは知っていた。
だから、ラリー勝負では絶対に引かないことも。
なので、相手前衛とのラリー勝負になれば、吉田氏との一騎打ち。
であれば絶対に負けない。
これが油断であった。
ポイントを握られているので、無理にポーチにはいけなかったかもしれないが、相手を自由に打たせる必要はなかった。
いくらこっちが優位でも、100%はありえないことも頭に入れていなかった。
最後の1本。
相手前衛の球威が上回った。

2-4で敗退。

決勝トーナメント進出は絶望。
目標には届かなかった。

四試合目
富田・田中ペア(音無クラブ)

先ほどの試合、勝てていれば事実上のリーグ決勝戦になっていたかも知れない試合。
相手は現在全勝。

1ゲーム目は吉田氏のボールが相手前衛のラケットを弾き飛ばし、優位に進める。
1-0。

2ゲーム目も優位に進めながらもつれて落とす。
1-1。

3ゲーム目
1-2。

4ゲーム目
2-2。

5ゲーム目
2-3。

6ゲーム目
ポイントカウント0-2となり絶対絶命。
前田氏、ファースト入らずも、セカンドを相手がミスで1-2。
しかし次をとられ1-3のダブルマッチポイント。
吉田氏のサービスから、後衛の順クロスラリー勝負となり、走り・拾いまくって打った吉田氏がポイントをもぎ取る。
2-3。
次は一転、吉田氏中ロブで展開を作る。
ストレートへの前衛オーバーで相手がなんとかキャッチしたボールは、フラフラと逆クロス側のネット際へ。
前田氏、若干逆モーションになるも、何とか追いつく。
ボールはネットスレスレに。
そのままストレートへ流せれば決まるのだが、角度的に難しい。クロスへヘアピンショットを狙う。
足を踏み出し、ラケット面を合わせ、後は体ごと打ちたい方向へコントロールするのみ。
下から上へ体を持ち上げれば決まる。
その瞬間。
4ゲーム目の1ポイント目に一瞬生じた足のつり。
これが、この大事なポイントで発生してしまった。
体を持ち上げることが出来ず、ラケットがボールをはじいてくれなかった。
ボールが白帯にあたり、そしてゆっくりと手前に落ちる。

ゲームセット。
2-4で敗退。

結果、1勝3敗。
予選敗退。

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決勝は、富田・田中ペア(音無クラブ)と石矢・鳥巣ペア(西高OB・長崎軟庭クラブ)の組み合わせ。

予想は富田・田中ペアの優勝だったのだが…。
石矢氏非常に調子が上がっている。
鳥巣氏も前年のプレイからは想像が付かない素晴らしい動き。決定力。
大して富田・田中ペアは、最終戦に第1シードの平山・松田ペア(北松クラブ)と対戦。
調子の戻ってきた平山氏の強いスピンのボールに調子を崩されていたようで、自分たちのテニスが出来ていない。

結果、今まで富田・田中ペアに勝ったことが無いと言っていた石矢氏だったが、見事勝利。
石矢・鳥巣ペアが初優勝を飾った。

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吉田氏は今大会反省しきりのようであった。
色々な反省点が次から次に出てくる。
素晴らしい事である。
大きな反省点のひとつはサービス。
しかもセカンドサービス。
ゲーム中にアンダーサービスに切り替えることを余儀なくされたことは本人的にもかなりショックだったようだ。

前田氏は非常に楽しく試合を終えることが出来た。(もちろん吉田氏も楽しかったそうだ。)
合格点はもらえないかもしれないが、とりあえずやろうとしたことが少し出来たことが大きい。
前回大会で悔しい思いをしたレシーブ5本連続ミス。
気持ち良いボレーも1本しかなかった。
それに比べると、遥かによい内容だった。
但し、レシーブはほぼスライスでの返球。弾くボレーは殆ど打っていないし、スマッシュもミスしたし…他に悪い部分もいっぱい見えた。
が、意図的な力の強弱によるパフォーマンスの向上はしっかりと試合をした上で反省が出来る土台を作ってくれた。
反省は別にやるとして、とりあえず…。

満足だ。

後半…

ちなみに西山氏。
自分達がファイナルまでいった相手が優勝して大喜び。

熊本に戻って、ソフトテニス愛好会の保護者(お母様方)に、「優勝したところにファイナルまでいって負けちゃった。」と、ドヤ顔で話すのが目に見えている。

ま、いいか。
いい、土産話だ。

ちなみに、吉田氏に来年フラれたら、石矢氏によろしく!って言ってある。
「喜んで!」と言われた。

ん~。社交辞令。

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